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フジコ・ヘミングのピアノ CD全10巻

昭和7年、ロシア系スウェーデン人建築家の父と日本人ピアニストの娘としてドイツのベルリンに生まれたフジコ・ヘミングは、5歳で日本に帰国したが、第二次大戦前に父が離日。女手ひとつで育てられた彼女は6歳から母に教わったピアノで才能を開花させ、ラジオ出演によって天才少女と騒がれる。

青山学院高等部在学中に17歳でデビューコンサートを果たし、東京芸術大学音楽学部でコンクールに入賞。卒業後に本格的な音楽活動を開始。ドイツへの留学を希望しながらも自分が無国籍であることが判明し難民としてドイツに渡る。ベルリン国立音大に留学するが、生活はきびしく少ない仕送りと奨学金でしのいでいた。また国籍のないフジコは人間関係においても疎外され、居場所の無いつらさを感じていた。

そんな中でも有名な指揮者に才能を認められリサイタルを開くことになったが、直前に風邪をこじらせ聴力を失い、成功のチャンスを逃してしまう。音楽家としての活動を中断し、音楽教師をしながら耳の治療を受け、40%の聴力を回復した。

母の死をきっかけに日本へ戻りコンサート活動を行うフジコの数奇な人生をNHKが取材。番組が放送されるとたちまち大きな反響を呼び、フジコブームが起きた。『奇蹟のカンパネラ』というデビューCDも発売され、発売後3ヶ月で30万枚のセールスを記録し、国内外でのリサイタルでコンサートホールを満員にした。

多くの困難を乗り越えてきた、優しくも力強いフジコのピアノは、いまも多くの人の心に感動を呼び続けている。数奇な運命を生きてきたフジコ・ヘミングの魂をゆさぶる珠玉の演奏99曲がCD全集に。これほど泣けるピアノがあっただろうか。

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